フィルス
『フィルス』を観に渋谷シネマライズへ。
気付いたら号泣していた。
シネマライズのすてきなトイレにこもって、しばらくじっと動けなくて、「これは『キング・コング』以来の泣きやな・・・」としみじみ。
ほんとうはそんなことを考える余裕もないくらい、若干記憶も薄れるくらいだったんだけど。。
観てほんとうにつらくなったし、人におすすめしていいかは分からないけれど、わたしの心にはずっしりと少しずつ浸透していった、深い喪失の物語。
ブルース(ジェームス・マカヴォイ)の悲しい笑顔に胸を打たれた。
二度と戻らないと分かっているからこそ、少しでも近くに感じたいと考えた彼の言動に深いシンパシーを覚えた。
あんな風に終わるのは悲しすぎるけど、ほかに選択肢がなかったんだろう。
留守録を聴いていたら、あともう少し準備に手間取っていたら、救いがすぐ側にあったかもしれないのに…
もう一度観たほうがいいとは思いつつ、ちょっと怖気づいている。