アンダーグラウンド・オーケストラ
下高井戸シネマへ。
なんだかんだ初めてでしたが、なかなかよい映画館だった。
脚は伸ばせないが、今度ベルイマン特集するみたいなので、また行きたい。
ところで。
1999年の山形国際ドキュメンタリー映画祭 審査員特別賞を受賞したドキュメンタリー作品を観た。
ふだん、作品について事前に調べないことのほうが多いので、今作も例にもれず・・・
上の画像とか関連写真を観る限りは、「美しい街並みの中で音楽を演奏しながら人生を謳歌!」という印象を受けていたので、実際に観てみると全く違ったけれど、知らないことに気づくことができる、良作だと思った。
日本で目にするストリート・ミュージシャンといえば、ギターデュオやピアノ弾き語り(が多い、と思う)。
若者がほとんどで、まっすぐ夢を追いかけているような。
今作に出てくるミュージシャンの多くは、政治亡命者であり不法移民。
そして、生き延びるための糧として音楽がある。
音楽を通して語られる過去は思わず耳を疑いたくなるような残酷さを有していて、「経験しないと分からない」と突き放されても何も言えない。。
もちろん不条理なことばかりではないとしても、決して生きやすい環境ではないのに、どこか明るく" C'est la vie " と言える彼らがとても眩しかった。